HITOTSUBASHI SOGO FOUNDATION

令和7年度(2025年度・
第39期)事業報告書

公益財団法人一ツ橋綜合財団の、令和7年度(第39期)事業は、定款に基づいた次の4つの公益目的事業を柱として19件を実施した。

公益目的事業1
文化の創造に関わる創作活動(詩・短歌・俳句)を行っている個人に対する顕彰
○「詩歌文学館賞」の主催 ―1件

公益目的事業2
文化の創造に関わる創作活動を行っている個人を顕彰すること、及び顕彰する団体への助成、後援
○文学賞など顕彰事業の実施、後援 ―5件

公益目的事業3
科学及び文化の普及発展に関する講演会等の実施、及び研究活動を行っている団体に対する助成、後援
○文化講演会の実施、学術研究の助成 ―8件

公益目的事業4
社会生活の充実及び国際交流に関わる福祉活動、実践活動を行っている団体に対する助成
○社会福祉事業の助成 ―5件

公1 「詩歌文学館賞」の主催

第40回詩歌文学館賞の贈賞式を、令和7年5月24日に岩手県北上市の日本現代詩歌文学館で行なった。約200名が出席した。受賞者は下記のとおりである。

令和7年5月におこなわれた詩歌文学館賞贈賞式にて。左から詩部門・中尾太一氏、俳句部門・中村和弘氏、短歌部門・中根誠氏。

令和7年5月におこなわれた詩歌文学館賞贈賞式にて。
左から詩部門・中尾太一氏、短歌部門・中根誠氏、俳句部門・中村和弘氏。

  • 中尾 太一 (46歳) 
    『フロム・ティンバーランド』(思潮社)

    短歌

    中根 誠 (83歳) 
    『鳥の声』(角川文化振興財団)

    俳句

    中村 和弘 (83歳) 
    『荊棘(おどろ)』(ふらんす堂)

    (年齢は受賞決定時のもの)

正賞の鬼剣舞手彫り面

正賞の鬼剣舞手彫り面
鬼剣舞( おにけんばい ) は、主に岩手県北上市に伝わる伝統芸能で、鬼のような面(仏の化身)をつけて勇壮に踊る念仏踊りのひとつ。

第40回という節目の年を記念して第2部で特別シンポジウムを行った。登壇者は詩:井戸川射子 短歌:小佐野彈 俳句:堀田季何 川柳:暮田真名と各部門から20代~40代の若手代表4名。コーディネーターは俳人の神野紗希が務めた。テーマは「詩歌の未来を語る―越境の時代に―」。それぞれの活動を通して各部門の特長、現状を解説したのち、これから目指す方向性を語り合った。

第40回を記念しておこなわれた詩歌文学館賞 特別シンポジウム。左から司会・神野紗希氏、詩・井戸川射子氏、短歌・小佐野彈氏、俳句・堀田季何氏、川柳・暮田真名氏。

第40回を記念しておこなわれた詩歌文学館賞 特別シンポジウム。
左から司会・神野紗希氏、詩・井戸川射子氏、短歌・小佐野彈氏、俳句・堀田季何氏、川柳・暮田真名氏。

第41回詩歌文学館賞では令和8年3月4日に如水会館で選考委員会を開催。受賞者を以下のように決定した。贈賞式は5月23日に岩手県北上市の日本現代詩歌文学館でおこなう予定である。

  • 小林 坩堝 (35歳) 
    『落下の夢――vergissmeinnicht』(思潮社)

    短歌

    春日真木子 (100歳) 
    『宇宙卵』(角川文化振興財団)

    俳句

    西村 和子 (77歳) 
    『素秋』(朔出版)

    (年齢は受賞決定時のもの)

小林氏は1990年生まれ。2013年第一詩集『でらしね』を刊行。21年刊行の『小松川叙景』で翌22年、第33回富田砕花賞を受賞。小詩集に15年『風船』、17年『エンド・ロール』。東京都在住。

春日氏は1926年鹿児島県生まれ。55年歌誌「水甕」に入会、2003年代表に。現在は発行人。1980年『火中蓮』で第7回日本歌人クラブ賞を受賞。2018年『何の扉か』で第41回現代短歌大賞、翌19年同歌集で第30回斎藤茂吉短歌文学賞を受賞。東京都在住。

西村氏は1948年神奈川県生まれ。66年在学中に「慶大俳句」に入会、清崎敏郎に師事。96年、行方克巳と「知音」を創刊し、ふたりで代表を務める。83年『夏帽子』で第7回俳人協会新人賞、2006年『心音』で第46回俳人協会賞、12年第3回桂信子賞、16年『椅子ひとつ』で第8回小野市詩歌文学賞・第15回俳句四季大賞を受賞。著書に2004年『虚子の京都』(第19回俳人協会評論賞)など。第13期詩歌文学館賞選考委員を務めた。東京都在住。

(賞の概要―要項より)
この賞は、現代詩歌を総合的、専門的に収集保存、また諸研究に資するための日本現代詩歌文学館創設を記念して、初代名誉館長井上靖の創意によって設けられた。本賞は現代詩歌文学(詩・短歌・俳句)の振興に寄与することを目的とする。

  • ・第14期選考委員(2025年~27年まで)

    詩 部 門

    朝吹 亮二 川口 晴美 時里 二郎

    短歌部門

    川野 里子 小島ゆかり 島田 修三

    俳句部門

    井上 弘美 小澤 實 正木ゆう子
  • ・賞

    正賞=鬼剣舞手彫り面 副賞=3部門各100万円
  • ・主催

    日本現代詩歌文学館振興会、(公財)一ツ橋綜合財団、北上市、北上市教育委員会
  • ・後援(贈賞式のみ)

    岩手県
  • ・発表

    「すばる」(集英社刊)6月号

公2 文学賞など顕彰事業の実施、後援

2-1第10回「渡辺淳一文学賞」の実施(共催/集英社)

受賞者:木下 昌輝『愚道一休』(集英社)

木下氏は1974年奈良県生まれ。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞。14年、単行本『宇喜多の捨て嫁』を刊行。15年に同作で第152回直木賞候補となり、第2回高校生直木賞、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞を受賞した。19年『絵金、闇を塗る』で第7回野村胡堂文学賞、『天下一の軽口男』で第7回大阪ほんま本大賞、20年『まむし三代記』で第9回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。25年今回の受賞作『愚道一休』で第44回新田次郎文学賞を受賞。

(賞の概要―要項より)
この賞は「昭和・平成を代表する作家であり、豊富で多彩な作品世界を多岐にわたり生み出した渡辺淳一氏の功績をたたえ、純文学・大衆文学の枠を超えた、人間心理に深く迫る豊潤な物語性を持った小説作品を顕彰する。」

選考会は3月31日。5月16日に贈賞式と祝賀パーティを東京會舘にて開催。218名が出席した。

『愚道一休』で渡辺淳一文学賞を受賞した木下昌輝氏。

『愚道一休』で渡辺淳一文学賞を受賞した木下昌輝氏。

  • ・選考委員

    浅田 次郎 小池真理子 髙樹のぶ子 宮本 輝
  • ・賞

    正賞=記念品(特製万年筆一式) 副賞=200万円
  • ・発表

    「小説すばる」5・6月号、「青春と読書」5月号、「すばる」6月号(すべて集英社刊)

2-2第38回「柴田錬三郎賞」の実施(共催/集英社)

受賞者:松井今朝子『一場の夢と消え』(文藝春秋)

松井氏は1953年京都府生まれ。97年『東洲しゃらくさし』でデビュー。同年『仲蔵狂乱』で第8回時代小説大賞を受賞。2007年『吉原手引草』で第137回直木三十五賞、19年『芙蓉の干城(たて)』で第4回渡辺淳一文学賞を受賞。他の著書に『師父の遺言』『江戸の夢びらき』等。

(賞の概要―要項より)
この賞は「傑作『眠狂四郎無頼控』をはじめ、不羈の想像力を駆使した数々の作品でひろく大衆の心をうち、ロマンの新しい地平を切り拓いた柴田錬三郎氏の業績を称えて、氏の名を冠した賞を設け、現代小説、時代小説を問わず、真に広汎な読者を魅了しうる作家と作品を顕彰する。」

選考会は10月6日。贈賞式は11月21日帝国ホテルにて開催され、527名が出席した。

『一場の夢と消え』で柴田錬三郎賞を受賞した松井今朝子氏。

『一場の夢と消え』で柴田錬三郎賞を受賞した松井今朝子氏。

  • ・選考委員

    逢坂 剛 大沢 在昌 桐野 夏生 篠田 節子 林 真理子
  • ・賞

    正賞=記念品 副賞=300万円
  • ・発表

    「小説すばる」12月号(集英社刊)

2-3第23回「開高健ノンフィクション賞」の実施(共催/集英社)

受賞者:小松 由佳『シリアの家族』

小松氏は1982年秋田県生まれのドキュメンタリー写真家。2006年世界第二の高峰K2(8611m/パキスタン)に日本人女性として初登頂し、植村直己冒険賞を受賞。12年からシリア内戦・難民を取材。21年『人間の土地へ』で第8回山本美香記念国際ジャーナリスト賞を受賞。

(賞の概要―要項より)
この賞は、「行動する作家として、旺盛な探究心と人間洞察の結晶を作品化された開高健氏を記念し、また21世紀にふさわしいノンフィクションを推賞するため、氏の名を冠した賞を設けた。ここにあらゆるジャンルにわたる作品を募り、ノンフィクションに志のある人々に飛躍する機会を提供する。」

選考会は7月13日。贈賞式は11月21日帝国ホテルにて開催され、527名が出席した。

『シリアの家族』で開高健ノンフィクション賞を受賞した小松由佳氏。

『シリアの家族』で開高健ノンフィクション賞を受賞した小松由佳氏。

  • ・選考委員

    加藤 陽子 姜 尚中 藤沢 周 堀川 恵子 森 達也
  • ・賞

    正賞=記念品 副賞=300万円
  • ・発表

    「小説すばる」・「青春と読書」10月号、「kotoba」秋号(すべて集英社刊)

2-4第31回「劇作家協会新人戯曲賞」の後援(主催/日本劇作家協会)

受賞作:『うすらひの下に、いる』霧島ロック
佳作:『生まれる!』新宮虎太朗

霧島氏は1971年大阪府生まれ。学生時代に演劇に出会い、役者として活動を始める。2005年仲間と共に、演劇団体「ここ風」を旗揚げ。15年から脚本及び演出も担当。19年『Shareシェア』で北海道戯曲賞の優秀賞を受賞。東京都在住。

新宮氏は1998年愛知県生まれ。劇作家・演出家。演劇ユニット「喜劇のヒロイン」共同主宰・脚本・演出担当。2016年から劇作を始める。『べっぴんさん、1億飛ばして』で第3回全国学生演劇祭 観客賞、『名前だけでもド忘れ』で第7回ミノカモ学生演劇祭大賞を受賞。愛知県在住。

(賞の概要)
この賞は「日本劇作家協会が、演劇界の未来を担う才能に道を拓くことを期し、1995年より主催。新進劇作家の新作戯曲を公募し、劇作家による審査のうえ、優秀作品を顕彰して広く紹介することにより、新進劇作家の育成とわが国の舞台芸術の発展に寄与することを目的とする。一次審査から最終審査まで、審査員はすべて劇作家。劇作家が優秀新人を選ぶ戯曲賞である。」

ZOOMでの最終審査会。

ZOOMでの最終審査会。

オンライン授賞式を開催。左上が、劇作家協会新人戯曲賞受賞者の霧島ロック氏。

オンライン授賞式を開催。
左上が、劇作家協会新人戯曲賞受賞者の霧島ロック氏。

  • ・応募総数

    246本
  • ・最終審査会

    11月30日 ZOOMにて実施
  • ・授賞式

    12月23日 オンラインで開催
  • ・最終・2次審査員

    鹿目 由紀 瀬戸山美咲 平田オリザ 前川 知大 マキノノゾミ
  • ・賞

    正賞=時計 副賞=50万円
  • ・発表

    受賞作を日本劇作家協会WEBサイトに発表。12月22日に選考委員の選評を、令和8年1月14日にYouTubeでオンライン贈賞式の模様を公開(3月31日まで)。

2-5「岸田國士戯曲賞」の後援(主催/白水社)

第69回「岸田國士戯曲賞」の授賞式を令和7年5月12日に日本出版クラブ(東京都・神田神保町)で開催した。受賞作は『歩かなくても棒に当たる』、笠木泉『海まで100年』の2作。女性のダブル受賞は初めてとのことである。約130名が参列した。

第70回「岸田國士戯曲賞」の選考会は令和8年2月16日に実施。受賞作は大石恵美『よだれ観覧車』、蓮見翔『ロマンス』の2作に決定した。

大石氏は大阪府出身。2018年演劇ユニット「ダダルズ」を旗揚げ。主宰であり、劇作家、演出家である。受賞作品でも作・演出・出演を担当。

蓮見氏は1997年東京都生まれの28歳。日本大学芸術学部卒業。2020年同学部出身のメンバーを中心に「ダウ90000」(ダウキュウマン)を旗揚げ。8人組のコントユニット、演劇ユニットである。その主宰であり、脚本・演出を担当している。授賞式は5月11日に日本出版クラブで行われる予定。

(賞の概要―要項より)
この賞は、劇作家・岸田國士の遺志を顕彰すべく白水社が主催する。演劇界に新たなる風を吹き込む新人劇作家の奨励と育成を目的とする。1955年に新劇戯曲賞として設置、79年に岸田國士戯曲賞と改称され現在に至る。

  • ・第69回授賞式

    令和7年5月12日 日本出版クラブ ※ライブ配信あり
  • ・第70回選考会

    令和8年2月16日 日本出版クラブ(東京都・千代田区)
  • ・選考委員

    市原佐都子 上田 誠 岡田 利規 タニノクロウ 野田 秀樹 本谷有希子 矢内原美邦
  • ・賞

    正賞=時計 副賞=各30万円
  • ・発表

    1月に最終候補8作品を白水社HPにて公表。この8作品は2月8日から選考会翌日の17日まで期間限定でWEB公開され、2月16日の選考会にて受賞作を決定。選考経過と選評は5月の授賞式で公表されたのち5月末、受賞作の単行本同梱の小冊子、および白水社HPで公開予定。
令和7年5月に実施された第69回岸田國士戯曲賞授賞式にて。前列左から安藤奎氏、笠木泉氏。

令和7年5月に実施された第69回岸田國士戯曲賞授賞式にて。
前列左から安藤奎氏、笠木泉氏。

第70回岸田國士戯曲賞選考会で受賞が決まった大石恵美氏。(Photo ©髙羽快)

第70回岸田國士戯曲賞選考会で受賞が決まった大石恵美氏。
(Photo ©髙羽快)

第70回岸田國士戯曲賞選考会で受賞が決まった蓮見翔氏。

第70回岸田國士戯曲賞選考会で受賞が決まった蓮見翔氏。

(2-1、2-2、2-3は集英社と共催、2-4は一般社団法人 日本劇作家協会、2-5は白水社が主催する。2-1、2-2、2-5は既刊本を対象に候補作を選ぶ。2-3、2-4は要項を公表して候補作品を募集する。各賞とも最終候補作品を数点にしぼり、選考委員会で決定する。)

公3 文化講演会の実施、学術研究の助成

3-1「国宝ハニワのヒミツをさぐろう」

『図鑑NEOアート はじめての国宝』刊行を記念して、親子で一緒に楽しめる講演会を東京国立博物館で実施。彫刻家としても活動しているタレントの片桐仁と日本考古学(主に古墳時代)専門の東京国立博物館主任研究員の山本亮が登壇。まずこの博物館所蔵で埴輪として最初に国宝指定を受けた「埴輪 挂甲の武人」にフォーカス。レプリカを使って発見の経緯や時代背景、埴輪の役割、制作技法などをわかりやすく解説。埴輪に造詣の深い片桐氏が質問するスタイルで子供たちも楽しく国宝を学ぶ機会を得た。講演前後は館内の常設展で様々な国宝作品を鑑賞できた。また10月、2週間限定でこの講演会の動画配信を実施。計202名が視聴した。参加者アンケートでは「子供は埴輪を見るのが初めてでしたが、山本さんと片桐さんが面白く埴輪の話をしてくれたので、興味を持ったようでした」「後半は子供が少し疲れていましたが、片桐さんの質問が楽しくて興味を持って見られたようです。」等、子供でも十分満足できたという声が多く寄せられた。

東京国立博物館主任研究員の山本亮氏(写真左)と、埴輪に造詣が深いタレントの片桐仁氏(写真右)による軽妙なトークが繰り広げられた。

東京国立博物館主任研究員の山本亮氏(写真左)と、
埴輪に造詣が深いタレントの片桐仁氏(写真右)による軽妙なトークが繰り広げられた。

埴輪について熱い思いを語る片桐仁氏。

埴輪について熱い思いを語る片桐仁氏。

  • ・日時

    8月3日14時~15時30分
  • ・場所

    東京国立博物館 平成館大講堂(東京都・台東区)
  • ・参加者数

    226名(親子112組)(歩留まり80%)
  • ・講演者

    山本亮(東京国立博物館主任研究員)
    片桐仁(タレント)

※新聞広告ほか、小学館公式HP等で参加募集を告知。応募の窓口は小学館の特設応募サイト。抽選のうえ、当選者にメールで案内、招待状を送付した。

3-2「小学一年生 学びラボ」

『小学一年生』100周年を記念して、この4月新小学一年生になる子供たちを対象にした親子イベントを科学体験施設「イマジナス」で実施。前半は五十嵐美樹のサイエンスショー。「生クリームは撹拌するとバターになる」実験を子供たちも参加してダンスを交えながら遊び感覚で体験した。後半は『小学一年生』100周年記念ソングの振り付けを担当したパパイヤ鈴木が登壇。サビの部分の振り付けを教わり、参加者全員でダンスした。イベント後は館内の施設でキーホルダー作りなど身近な科学体験を色々楽しめる機会を設けた。

五十嵐美樹氏(サイエンスエンターテイナー、東京都市大学准教授)によるサイエンスショー。曲に合わせてダンスをしながらバターを作った。

五十嵐美樹氏(サイエンスエンターテイナー、東京都市大学准教授)による
サイエンスショー。曲に合わせてダンスをしながらバターを作った。

パパイヤ鈴木氏(ダンサー、振付師、タレント)のレクチャーにより、『小学一年生』100周年記念ソングにあわせて会場全体でダンス。

パパイヤ鈴木氏(ダンサー、振付師、タレント)のレクチャーにより、
『小学一年生』100周年記念ソングにあわせて会場全体でダンス。

  • ・日時

    2月28日13時30分~14時15分
  • ・場所

    IMAGINUS(東京都・杉並区)
  • ・参加者数

    120名(親子41組)(歩留まり68%)
  • ・講演者

    五十嵐美樹(サイエンスエンターテイナー、東京都市大学准教授)
    パパイヤ鈴木(ダンサー、振付師、タレント)

※新聞広告ほか、小学館公式HP等で参加募集を告知。応募の窓口は小学館の特設応募サイト。抽選のうえ、当選者にメールで招待状を送付した。

3-3永山祐子×佐藤卓
「建築とデザイン~人と人をつなぐ、世界を変える」

令和7年8月に集英社から刊行された『建築というきっかけ』の著者である建築家の永山祐子氏がグラフィックデザイナーの佐藤卓氏と対談。それぞれの世界でトップランナーと言われる二人が自身のキャリアを振り返りながら、建築とデザインの共通点、クリエイションへの向き合い方などを語り合った。後半は来場者からの質問に答えた。参加者アンケートでは「モノ・コトに対する考え方を制作者の視点で伺うことが出来て良かった」「無いものをゼロから生み出すのではなく“既にある”ということを前提に考えるという捉え方に勇気づけられた」など、2人の言葉に感銘を受けたという声が多く聞かれた。

永山祐子氏(建築家)による、関西万博のパビリオンの設計秘話も聞くことができた。

永山祐子氏(建築家)による、
関西万博のパビリオンの設計秘話も聞くことができた。

永山祐子氏と佐藤卓氏(グラフィックデザイナー)、ふたりの建築やデザインとの向き合いかたで盛り上がった。

永山祐子氏と佐藤卓氏(グラフィックデザイナー)、
ふたりの建築やデザインとの向き合いかたで盛り上がった。

  • ・日時

    10月21日 19時15分~21時
  • ・場所

    渋谷キューズ スクランブルホール(東京都・渋谷区)
  • ・参加者数

    134名(歩留まり67%)
  • ・講演者

    永山祐子(建築家)
    佐藤卓(グラフィックデザイナー)

※新聞や集英社新書HP、編集部Xなどで告知、集英社HPの応募フォームよりWEB申し込み。先着150名を無料招待した。

3-4「北方謙三 トークイベント」

令和7年9月に『森羅記一 狼煙の塵(ろうえんのじん)』が集英社から刊行された。それを記念して著者である作家・北方謙三氏の講演会を東京と福岡の2か所で実施した。冒頭、北方氏ご本人から『森羅記』が誕生した背景の話が30分ほどあり、その後たっぷり1時間、来場者からの質問に北方氏が直接一対一で答えた。東京・福岡とも質問者は10名以上。40年来のファンから最近読み始めたという方まで老若男女が多岐にわたる内容の質問をした。参加者アンケートでは「北方先生から元気を沢山いただきました」「私も心にゆるぎない核を持ってエネルギッシュに生きていきたいと思いました。」など非常に多くの方から喜びの声が多く寄せられた。

『森羅記』のテーマを語る北方謙三氏。(東京会場)

『森羅記』のテーマを語る北方謙三氏。(東京会場)

  • (東京)

  • ・日時

    10月24日 18時30分~20時
  • ・場所

    ベルサール神保町(東京都・千代田区)
  • ・参加者数

    128名(歩留まり93.6%)
  • ・講演者

    北方謙三(作家)
参加者からの質問に熱心に答える北方謙三氏。(福岡会場)

参加者からの質問に熱心に答える北方謙三氏。(福岡会場)

  • (福岡)

  • ・日時

    1月30日 18時30分~20時
  • ・場所

    警固神社・社務所ビル会議室(福岡県・福岡市)
  • ・参加者数

    108名(歩留まり75%)
  • ・講演者

    北方謙三(作家)

※新聞広告、集英社特別サイト、SNS等で告知。WEBでの申し込みのうえ抽選、当選者に葉書(東京)、メール(福岡)で通知した。

(3-1、3-2は小学館と、3-3、3-4は集英社と共催。すべて参加費無料。)

3-5第5回「小学生が選ぶ“こどもの本”総選挙」への助成

NPO法人・こどもの本総選挙事務局は、こどもたちが“次の1冊”と出会う機会を提供することを通じ、自ら選び本を読むという読書習慣の醸成および読書文化の推進を目指して2019年に設立された。小学生自ら「一番好きな本」を投票する選挙を実施、小学生の読書への関心を高めている。第5回の総選挙では、5月5日から9月8日まで全国の小学校を中心とした約3600団体の小学生に「一番好きな本」の投票を依頼。約510の団体が参加し、WEBからの投票も合わせて総数64,598票が集まった。令和8年2月7日に科学技術館サイエンスホール(東京都・千代田区)で「ベスト10結果発表会」を開催。上位10位までに選ばれた本の作家等を招いて、投票したこどもプレゼンターによる表彰を行った。今回第8位になった『つかめ!理科ダマン1「科学のキホン」が身につく編』の著者と漫画家が韓国から来日、登壇してくれた。第2部では無料招待された約100名の小学生に向けて作家が登壇、本にまつわるクイズ大会(計5問)や作家への質問コーナーを実施。作家の生の声が聞ける貴重な機会となった。また全国1,500軒近い書店の協力で結果発表フェアを行い、こどもたちの読書促進につなげた。この事業に助成した。

受賞した著者と、本が大好きなこどもプレゼンターのみなさんとの集合写真。

受賞した著者と、本が大好きなこどもプレゼンターのみなさんとの集合写真。

本の著者と直接、お話ができるコーナーも。

本の著者と直接、お話ができるコーナーも。

3-6東洋文化研究会の活動に支援

東洋文化研究会は、作家の岩下寿之氏を会長とする民間任意団体で、現在会員数は250名。1988年3月に設立。中国、台湾、モンゴル、インドなどアジア全体を研究対象に、著作、フィールドワークなどを行っている。活動のひとつとして、会員にアジアへの関心を喚起すべく、現地経験のある人を講師に招き、講演会を国際善隣協会(東京都・港区)の会議室などで行っている(参加費は無料)。今年度は12回実施した。そのうちのひとつ「故宮創設100年。北京と台北の祝賀の温度差から考える中台関係」は元朝日新聞台北特派員である野嶋剛氏を招いて開催。27名が参加した。また11月15日にはモンゴル一等書記官のデルゲルマ氏を招いて開催。「モンゴル国を知るために」と題して大国(中国・ソ連)に挟まれながらバランスよい友好外交を続けているその秘訣などを語った。これらの活動に支援した。

3-7一般社団法人K-BOOK振興会
「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」への助成

本(K-BOOK=韓国の書籍)を通じて日韓の文化交流の拡充をすすめるK-BOOK振興会。2011年に設立され、20年に一般社団法人となった。活動のひとつとして優秀な新人翻訳家の発掘を行う「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」を実施している。
令和7年度の第8回は前年9月~1月に募集、国内外から110名の応募があった。5月23日に審査結果をHPで発表、最優秀賞は課題作『脚のない鳥』では松渕優子氏、『僕の彼女の彼氏』ではユン・ブンミ氏が受賞。二人とも初回から応募し続けて今回8回目の挑戦で受賞ということで、喜びもひとしおだった。贈賞式は11月22日に「K-BOOKフェスティバル」内で開催。約50名が参列した。各作品の審査評を翻訳家のオ・ヨンア氏、古川綾子氏が、また小説家の星野智幸氏が総評した。このコンクールに助成した。

日韓文学の交流を行うK-BOOKフェスティバル内での授与式。

日韓文学の交流を行うK-BOOKフェスティバル内での授与式。

(左から)星野智幸氏、ユン・ブンミ氏、松渕優子氏、古川綾子氏、オ・ヨンア氏。

(左から)星野智幸氏、ユン・ブンミ氏、松渕優子氏、
古川綾子氏、オ・ヨンア氏。

  • ・選考会

    5月14日 オンライン(ZOOM)で実施
  • ・選考委員

    星野 智幸(作家) 
    オ・ヨンア(翻訳家) 
    古川 綾子(翻訳家)
  • ・賞

    受賞作を書籍化して出版社クオンから11月に出版
  • ・贈賞式

    11月22日 日本出版クラブ(東京都・千代田区)

3-8第18回「MOE絵本屋さん大賞2025」の後援

(株)白泉社が絵本文化の発展と活性化を促すため2008年から主催している「MOE絵本屋さん大賞」。絵本の世界ではロングセラーものが主流で新刊絵本がなかなか読み手に届きにくい。この現状を改善するために授賞対象をその年の新刊絵本に限定している。実施方法は“絵本の目利き”である全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者約3000人にアンケートを行い、最も支持された絵本上位30冊を決定。加えて「ファーストブック(0~2歳向け)賞」「新人賞」部門も設けた。発表は12月26日発売のMOE(白泉社/絵本専門誌・月刊)2月号にて。同日から全国の書店3000店舗でフェアを実施して大賞の結果を幅広く告知した。
贈賞式は受賞した絵本作家、版元、書店関係者を招いて令和8年1月26日に日本出版クラブにて開催。受賞者から9名とベストレビュアーに選ばれた書店員6名が登壇。約135名が出席した。この事業に助成した。

第18回「MOE絵本屋さん大賞2025」受賞者と、ベストレビュアーに選ばれた書店員のみなさん。

第18回「MOE絵本屋さん大賞2025」受賞者と、ベストレビュアーに選ばれた書店員のみなさん。

公4 社会福祉事業の助成

4-1社会福祉法人・全国手話研修センターへの助成

ろうあ者への手話指導から手話通訳等ができる人材の養成と確保を目的とした全国手話研修センター。今年度は「第20回全国手話検定試験」を実施した。受験申込者数は総計12,447名。メインの10月試験に9,629名、団体試験に1,358名、インターネット試験には1,460名の申し込みがあった。昨年秋に開催された「東京2025デフリンピック」で手話への関心が高まったおかげか、高校生・、大学生を中心に10~20代が、申し込みは団体(大学や企業)からが増えている。
手話言語の貴重な資料をデータベース化してインターネット上で公開するウェブサイト「手話総合資料室」(2015年設立)事業は着実に成果を上げている。今年度は新たに収集した資料のうち約2,000ページをデジタル化し、オンラインで公開した。また明治時代にろうあ者で初の映画監督となった深川勝三氏の作品等貴重な資料の寄贈を受け、そのアーカイブ化に着手した。これらの活動に助成した。

4-2社会福祉法人・日本ライトハウスへの助成

視覚障がい者の学びや暮らしを支えるための情報提供事業を行う日本ライトハウスの情報文化センター。マルチメディアデイジー図書(本文の文字・画像が音声と同期していてPC上で画像と音声を同時に再生するデジタル図書)、テキストデイジー図書などのアクセシブルな電子図書・教科書の製作・提供をしている。マルチメディアデイジー図書では視覚的資料が多い「小学5年社会」の教科書1作品と小学生から大学生を対象にした児童書・一般書11作品、テキストデイジー図書40作品を製作・提供した。プライベート製作は14作品。今年度は楽器の教則本に取り組んだほか、資格取得への支援として社会福祉士の過去問題集などを製作した。
また小・中学生向け点字雑誌「アミ・ドゥ・ブライユ」を隔月で刊行。全国40校の視覚支援学校と65名の個人に無償送付した。耳で聴く映画「シネマ・デイジー」は6作品製作・提供、館内の「わろう座」ほかでバリアフリー上映会を計6回行った。ほか、需要が高まる理数系の点訳者を増員するための専門講習会など様々な講習会を開催。これらの活動に助成した。

4-3社会福祉法人・日本点字図書館への助成

日本点字図書館は、視覚障がい者のための電子書籍を製作・提供している。まず、録音図書(音声デイジー図書)「一ツ橋文庫」を製作・提供。町田そのこ『月とアマリリス』、佐藤愛子『百一歳。終着駅のその先へ』、樋口六華『泡の子』など10作品を製作した。また視覚障がい者の読書ニーズに迅速に応えられるテキストデイジー図書(デジタルテキストで構成されたリフロー型の電子書籍。合成音声機能で読み上げさせて耳で聴いたり、文字のサイズや配色を変えて目で読んだり、と障がいの程度に応じて複数の方法で読むことが可能)。数週間から2か月程度の短期間で提供できるため、就活・就労ガイドや新書など実用書が中心である。視覚障がい者等のための電子図書館「サピエ図書館」に約200作品を新規登録、また個別リクエストに対しては約70件対応した。
インターネットを介して朗読者、校正者、管理者の3者が1組となり自宅等で録音図書を仕上げるシステム「びぶりお工房」は現在、全国に約90名のボランティアが在籍。今年度は録音図書192作品を製作・提供した。ほか音声・テキスト化の製作を効率化するために有料版・生成AIを活用した。月刊録音雑誌「にってんデイジーマガジン」の通巻200号記念号では「音で巡る日点 館内聴学」など3本の特別企画を掲載した。これらの活動に助成した。

4-4特定NPO法人 日本雲南聯誼協会への助成

2000年に設立、翌01年にNPO法人となり、日本と中国の友好を願う人々に対して中国の教育の推進を図るため、学校建設やその後のコミュニティ形成を支援する協会。今年度は昨年に引き続き「雲南省紅河州河口瑶族自治県小学校3校支援」を実施した。小学校3校の児童・教職員・関係者約500名を対象に学校施設や備品購入等の支援をしている。これらの活動に助成した。

4-5公益社団法人・日本図書館協会への助成

当協会内の図書館災害対策委員会は災害等により被災した図書館等への復旧・復興を支援している。今年度は27件の助成申請のうち16件に助成した。例えば、令和6年能登半島地震で被災した穴水町立向洋小学校に絵本架1台224,000円、同年奥能登豪雨で被災した輪島市立図書館町野分館にブックポストⅠ台234,000円。また令和7年豪雨で被災した八代市図書館せんちょう分館に書籍155冊分、249,975円を支給した。これらの活動に助成した。

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